目標及び計画期間

目標設定の根拠

まちづくりの経緯及び現況

  最上町は山形県の東北部に位置する農林業と観光の町である。町の中央部には小国盆地が開けているものの、大部分は奥羽山脈に属する山岳・丘陵地帯で占めている。気候は寒冷地多雨で、夏季には東風が吹き抜け、冬季は多雪。四方が峰によってさえぎられていることから、かつては『小国郷』と呼ばれ、ひとつの独立圏を形成してきた。基幹産業は稲作を中心とした農業で、畜産やアスパラガス等の園芸作物を組み合わせた複合経営を推進している。また、温泉や高原を利用した観光に力を入れており、県内外から多くの観光客が訪れている。

今般の対象地区である100万人交流シンボルエリアは、本町の中心部に位置し、国道47号とJR陸羽東線の両動線を軸に、南北に広がる中心市街地を形成する区域である。当該地区内には、保健・医療・福祉を一元化させた総合施設「ウエルネスプラザ」を有しており、本町ではこのウエルネスプラザを拠点に、より積極的な健康づくりをテーマにした各種の活動を、住民と行政との協働のもとに行っている。また、役場、中央公民館、JR最上駅、愛宕公園、向町児童公園紅梅荘(特養施設)、最上町交番など多くの公共公益施設が集積するほか、教育面では、町立最上中学校、県立新庄北高校最上校をはじめ、町立向町小学校、町立あたごこども園などの施設が立地している。

一方、広域的に目を向けると、本町は山形県・宮城県の境界に位置し、山形新幹線を有する新庄市、東北新幹線や東北縦貫道、観光資源としての鳴子温泉を抱える宮城県大崎市と近接する地理的優位性を有している。また、JR陸羽東線や国道47号等の交通体制が比較的整備されていることから、首都圏や山形市・仙台市をも視野に入れた広域的な交流基盤の有効活用が求められている状況にある。

本町では、こうした地域特性をふまえ、平成12年度策定の「都市マスタープラン」において、当該地区を健康シンボルエリアに位置づけ、町の中心部の玄関口にふさわしいシンボルロードとして、景観面に配慮した道路整備を計画に盛り込んだほか、16年12月には、地域再生計画「最上の宝を生かした100万人交流のまち再生プロジェクト」の認定を受け、当該地区の面的な整備ビジョンと整備手法を明確にしている。

さらに、17年10月に、地区の関係者や行政関係者で構成する「100万人交流シンボルエリア整備検討委員会」を組織し、今日まで継続して当該地区の整備促進にむけた取組みを官民協働ですすめているほか、18年度にはこの検討委員会が提案した「ウエルネスを基盤とする100万人交流シンボルエリア整備促進調査」が全国都市再生モデル事業に採択され、まちづくりの全体像や個別の整備内容の検討に必要な調査や社会実験、ワークショップなどの活動に取り組んだ経緯がある。

今般の都市再生計画を策定するにあたり、これまでの調査や検討内容をふまえるとともに、上記の検討委員会と最上町、最上町教育委員会との共催による「まちづくりシンポジウム」を開催し、当該地区の整備にむけた啓発と意見の集約化をはかった。

また、こうした当該地区内での居住環境整備の必要性に加え、地域づくりの上位の理念である「交流」を核とした地域づくりを進めるために、交流の拠点としての中心市街地の活性化や、本町のまちづくりの理念である「健康」の拠点としてのウエルネスプラザの機能活用、及び交流を通じた地域活性化方策が求められている状況にある。

 

課題

 当該地区は、本町の健康づくりの拠点、交流拠点区域としての位置づけにあるが、以下の課題を抱えていることから、魅力ある中心市街地としての機能が十分に維持・活用できていない状況にある。

・ウエルネスプラザと中心市街地を結ぶ交通アクセス環境が劣悪であり、総体的な整備が必要である。

・集落部との連携による中心市街地の活性化と町民のソーシャル・キャピタルの向上にむけた一助とするために、高齢者や障害者にやさしい官民提携 型交通システムの整備が必要である。

・ウエルネスプラザと商店街との機能提携が十分ではないため、健康をコンセプトにしたサービス提携にむけた環境整備が必要である。

・中心市街地におけまちづくりの担い手として、今後、子育て世代の積極的な参加が求められていることから、まちぐるみで子育てを支援する環境整備が必要である。

・健康づくりをテーマとした交流の増進を図るために、町内外の交流の活性化へむけたウエルネスプラザの持つ特色・機能の活用を進める環境整備が必要である。

 

将来ビジョン(中長期)

 ウエルネスプラザと中心市街地との強固な機能提携によるコンパクトシティを形成し、本町における健康・交流活動の拠点地区としての役割を果たす。

・都市マスタープランでは、当該地区を本町健康シンボルエリアに位置づけるとともに、町の中心部の玄関口にふさわしいシンボルロードとして整備することとしている。

・第3次最上町総合計画では、交通機能の強化と並行し、快適で安心して暮らせる都市環境、生活環境を確保するため、特性を生かしたまちづくりをすすめるとしている。 

・最上町100万人交流シンボルエリア整備促進調査では、中心市街地(向町地区)を交流シンボルエリアとして、・暮らしやすいまち ・魅力あるまち ・来やすいまちをつくるとしている。

 

目標を定量化する指標
指標 単位 定義 目標と指標及び
目標値の関連性
従前値 基準
年度
目標値 目標
年度
1.健康増進型
施設利用者数

/
ウエルネスプラザ
利用者のうち、
健康増進関連施設
の利用者数
より積極的な健康づくりを
目指したコンパクトシティ
の形成にむけて、その拠点
となるウエルネスプラザに
おける「健康クラブ」と
「高齢者総合福祉センター」
の利用者数を増加させる。
72,984 平成
18年度
80,000 平成
25年度
2.居住環境の
満足度
シンボルエリア内
及び周辺地域を対象
にした住民意識調査
中心市街地としての機能に
対する満足度(居住環境に
対する意識)を向上させる。
29 平成
18年度
35 平成
25年度
3.子育て支援
事業への参加
者数

/
町や子育て支援
グループが実施する
事業への参加者数
子育て世代を核にした
まちづくりグループの出現を
はかり、事業内容の拡充に
より参加者数を増加させる。
5,704 平成
18年度
7,000 平成
25年度

 

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